社会が多様化し、個々で解決できない社会的な課題が山積しています。その解決に向けて龍谷大学は、市民や企業や行政など多様な主体と関係性を結び、地域社会の公共性を支えるマルチパートナーシップ構築を目指し、その一環としてRyu-SEI GAP(龍谷大学 政策学部 Glocal Action Program)を実施しています。
このプログラムは、学生が主体となり、教職員と一緒に正課や課外で地域社会の課題解決に取り組む実践型プログラムです。
学生たちはこのプログラムを通じて、学外や地域の様々な団体と連携しながら地域課題の発見や地域の魅力を発信するといった企画から実施まで関わることによって、調査力、コーディネート力、広報力などを磨くことができます。
本事業では、「伏見いきいき市民活動センター」をはじめ伏見区の様々な主体と連携して、地域課題の解決に大学が取り組む仕組みを強化していきます。
今年度は、伏見区内の自治体及び公益団体との協議を重ね、マルチパートナー型プラットフォームの設立を目指します。
龍谷大学が、町家保全と地域との交流拠点の構築を目的に深草町家キャンパスを2013年4月に開設したことに伴い、町家キャンパスを拠点に地域活性化や地域公共人材について学び、活動する学生を広く募集した。その結果、経済学部、経営学部、政策学部、文学部、法学部より総勢15名の学生が集まり活動を始めた。概要は以下の通りである。
当該活動を実施する団体名については、協働する学生たちと意見交換を重ね「京まちや七彩(なないろ)コミュニティ」とした。この名称の「七彩」には、学部を超えて集まった様々な学生が、地域住民と共に地域をキャンパスに見立て、共同で未来に向けたビジョンを描いていくことに期待を込めて表現した。
また、京まちや七彩コミュニティの事業資金には、平成25年度「学まちコラボ事業」を申請し、事業案プレゼンテーションも学生たちにより行われ厳正なる審査の結果、受託することができた。
以下の事業について、学生たちの自主性・主体性を重視し企画の立案・実施は学生たちが行い、積極的に地域や関係団体と関わり、交流を深めて様々な地域の課題や資源を知る機会となった
①「まちやみゅ~じあむプロジェクト」
※世代間を超えた住民同士の交流促進を目的として、具体的には「地蔵盆」や「ふかくさ100円商店街」等の地域イベント時 に町家キャンパス内をミュージアムとして開放し、また体験型イベントを実施するものである。
②「町家 de 交龍」
年々京都市内の町家の数が減少する中、町家についての知識や理解を深め、その歴史的価値を見出すことを目的に、地域住民や学生を対象として「今と昔の衣食住」をテーマとした連続講演とワークショップを開催し、古き良き地域の文化を見つめなおし、継承の担い手を育成する。
①事業名:「まちやみゅ~じあむプロジェクト」
日時:8月24日 13:00~16:30
参加者:子供30人、大人15人
内容:町家キャンパス周辺地域の地蔵盆開催時に合わせ、町家キャンパスで以下の体験イベントを子供対象に実施。
「まちやみゅ~じあむプロジェクト」イベント風景
②事業名:「町家 de 交龍 第 一回 ~京文化から学ぶこと~食・おばんざい~」
日 時:8月28日 13:00~15:30
講 師:石黒 美江 様 (おばんざい研究家)
参加者数:25人
講演内容:
ワークショップ:(以下のテーマに沿って、実際におばんざいを食べて意見交換を実施)
③事業名:「町家 de 交龍 第 二回 ~京町家とは何か?~」
日 時:10月26日(土) 13:30~16:00
講 師:松井 薫 様 (京町家情報センター代表)
参加者数:24人
講演内容:
ワークショップ:
「町家 de 交龍」イベント風景
以上