京都橘大学
1 アクティブ・ラーニングの開発
1-1:地域資源を利用した第6次産業的ビジネス展開プログラム

地域資源を利用した第6次産業的ビジネス展開プログラム

平成27年度事業名:地域課題・地域資源の発掘とその再評価・応用プランの提案(和歌山県那智勝浦町との連携)

本プログラムは、都市文化資源論を通じて第6次産業育成手法を応用した形で学生と地域産業とを結びつけられるような連携事業(授業)を実施をします。学生自らが都市や地域の多様な資源を見つめながら社会課題・地域課題の基礎研究を行うとともに、これまでの受業成果を生かしながら受講生らが志向する新たなビジネス産業モデルのプランニング段階から実践し、最終的には1つの企画や試作物等をプロデュースするまでの研究実践型教育を行います。具体的には、対象となる都市や地域における課題や魅力を調査し、その土地の組織・個人等と深く関わりながら学生ならではの視点に沿って、その価値やブランド創造の検証・提案を行います。こうした活動を通じて、都市や地域の裏側を体験的に知るのみならず、地域価値創造モデル構築を目指します。

ミニ講演会:テーマ「熊野観光の現状と課題」の実施

講演者:花井啓州(那智勝浦町観光協会長)
日 時: 2015年6月30日(火) お昼休み(12:20-12:55)
場 所: 清和館2階 121教室

熊野地域を支援するための実践型授業プロジェクト、「京都橘大学・熊野再発見プロジェクト」を2015年6月1日に発足させた。
熊野地域は世 界遺産等を有しながらも、都心から遠距離に立地することもあり観光客の伸び悩みが深刻な上、2011年の台風被害の影響でも大きな問題を抱えている。そこ で、大学の地域連携事業の一環として熊野地域の観光や地域振興について協力をしていくこととし、具体的に現地に行くなどして、地域の魅力を発掘するなどを しながら、可能な範囲で地域再生の協力をしていくことを目的として活動を開始した。
そのはじめとして、那智勝浦観光協会の方に来て頂き、講演会と交流の機会を創出した。

熊野地域のフィールドワークの実施

2015年8月2~4日の2泊3日で実施した。初回ということもあり、試行錯誤の状態であったが、初日は熊野三山を巡り、熊野カフェにて地域の人々と交流する機会をもった。2日目には、学生自身がグループを形成し、それぞれが観察テーマを事前に設定し、視察や体験などの活動を行った。そして3日目に南紀くろしお商工会会議室において、地元の人々に対して活動報告と意見交換を行った。以下には、学生が報告した内容を整理するとともに、教員なりのコメントと総括を行った。今後の地域振興の一助となれば幸いである。なお、学生の観察行動は那智勝浦町を中心として、新宮市と大地町に及んでいる。以下はその概要である。

▼ 行程概要(2015年8月2~4日<2泊3日>)
・1日目
朝、JR山科駅集合、28人乗りバスにて移動
速玉大社、本宮大社、那智の滝を見学
夕食後、熊野カフェにて交流会(那智勝浦町長も参加)

・2日目
グループ活動
テーマ毎に地域の魅力や課題を発見する
まとめミーティング

・3日目
午前中に南紀くろしお商工会会議室にて報告会を実施
午後は移動。途中、伊勢神宮内宮、おかげ横丁を見学
夕方、山科駅にて解散

※宿泊(両日とも)
ホテル浦島(和歌山県東牟婁郡 那智勝浦町勝浦1165-2)

※参加者(学生24名、教員1名)(女性10名、男子14名)

橘那智勝浦①.jpg

橘那智勝浦②.jpg

▼情報アーカイブの制作
これまで実施してきた内容を整理し、蓄積していくためのアーカイブホームページの立ち上げを行った。単年度で終わることなく、データを蓄積していくことでより発展的に授業プログラムに生かせるように設計している。

http://tachibana-u.wix.com/kumano-pj

平成27年度