プロジェクトについて

平成24年度大学間連携共同教育推進事業に選定された「地域資格制度による組織的な大学地域連携の構築と教育の現代化」(以下、「本連携取組」と略)は、京都府下の大学が連携し、地域課題の解決に大学が取り組む仕組みを教育課程に埋め込むことによって、新しい大学教育の創出に取り組む事業です。本連携取組の特徴は、産官学民(京都府下9大学と8団体)が一体となり、地域連携を基盤とした体系的教育カリキュラムと運用スキームを開発する点にあります。そして、教育の開発と定着のプロセスを通して、地域社会の公共的課題に応えることができる人材、すなわち地域公共人材の育成と活用を、オール京都で推進していきます。

この取組では、新しい公共を担う地域公共人材育成のために開発された修士レベルの地域資格制度「地域公共政策士」の資格認証と質保証のスキームを基本に、学部レベルを視野に入れた新たなスキーム作りを目指すことによって、大学間のみならず大学内における教員と職員の協働を推進していきます。また、事業の核の一つでもあるアクティブ・ラーニングを柱とした地域連携教育プログラムを開発し、地域活性化に寄与する大学の新たな役割の創出と大学教育の改革に取り組みます。地域資格制度をより魅力のあるものにするには、教育プログラムの質を如何に保証するかが鍵となります。そこで本連携取組では、地域資格制度「地域公共政策士」を運用する第三者機関(一般財団法人地域公共人材開発機構)による社会的認証評価を採用し、EUの質保証の仕組みを参照しながら精度を高めていきます。(詳しくはHP「地域公共人材大学連携事業」を参照)。

他方、地域課題の解決に大学が取り組むモデルを形成・発展させるため、一般社団法人京都府北部地域・大学連携機構を通じて、大学と地域社会との組織的な連携を推進していきます。具体的には、①各連携大学がこれまで培ってきた個別地域や個別テーマでの大学地域連携の事例を発展させ、②地域課題解決モデルの開発に取り組み、③モデル化された成果を京都府北部地域に結び付けていきます。これらを通じて、一般社団法人京都府北部地域・大学連携機構のプラットフォームとしての機能を確立し、大学と地域の組織的・恒常的連携体制を構築します。

連携大学
  • 龍谷大学(代表校)
  • 京都大学
  • 京都府立大学
  • 京都産業大学
  • 京都橘大学
  • 京都文教大学
  • 福知山公立大学
  • 同志社大学
  • 佛教大学
連携団体
  • 京都府
  • 京都市
  • (一社)京都北部地域大学連携機構
  • (一財)地域公共人材開発機構
  • (公財)京都市景観・まちづくりセンター
  • 京都商工会議所
  • (一社)京都経済同友会
  • (特活)きょうとNPOセンター
  • (公財)大学コンソーシアム京都

本連携取組とステークホルダーの関係図

大学と地域社会との連携を深化させるために本連携取組が進めるステークホルダーとそれぞれの役割の関係は下図のようになります。

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