着目されなくなった地域資源が多様に存在し、それを学生の新鮮な視点から再構成し、関連する地域・組織と連携し、体験的・実践的にリ・プロデュースを行うプログラムです。学生が問題解決能力を高めるとともに、その成果が地域課題解決に繋がるようにプログラムしています。こうした活動を通して、これまで授業で実践してきた「ハンズ・オン・ラーニング手法(研究実践型授業)」をより進化させた教育プログラムの開発を目指します。
平成24年度は「フレグランスのプロデュース」を核として第6次産業育成手法を応用した形でのプロジェクト型の教育実践プログラムを実施しました。学生自らが現代産業や多様な都市(地域)を見つめながら社会課題・地域課題の基礎研究を行うとともに、自らが志向する事業企画のプランニング段階から実施し、最終的には1つの完成した成果をプロデュースするまでの研究実践型教育を目指しています。
対象地域として、主に京都を中心とした近畿圏における地域の組織や個人との連携を図り、これまで民間事業者等ではなかなか難しいテーマ・課題に対して積極的に取り組んでいきながら、学生の成長を促します。また、これまでの研究的・教育的・事業的ノウハウとネットワークを最大限進化させていくことを目標としています。
・基礎研究の実施
プロジェクト展開で必要な基礎知識の習得を行いました。学生それぞれがレポートして内容をまとめ、そのまとめを集約することで『フレグランスプロジェクト基礎研究報告書』の編集を行いました。
・アンケート調査の実施
利用ターゲットとなる学生に対して、フレグランス利用の実態調査を行いました。 学生が独自にアンケート項目を作成するところから企画し、アンケートマニュアルを作成して学内にて調査を実施しました。
・商品企画会議の実施
基礎研究およびアンケート調査の結果を受けて、商品企画会議を行いました。最終的に1月の段階で、「リップクリーム」を第1候補として商品開発をする方向で決定しました。
・連携企業・制作企業調査と決定
数多くの企業へアプローチを試みましたが、フレグランスに関しては、コラボレーションできる企業がなく、OEM制作を行う方向性をとることになりました。 いくつかの企業の中から学生の企画にある京都の企業に制作を依頼する予定までを決定しました。