本プログラムでは、都市文化資源論を通じて第6次産業育成手法を応用した形で学生と地域産業とを結びつけられるような連携事業(授業)を実施します。学生自らが京都の伝統産業から現代産業に至る多様な都市(地域)を見つめながら社会課題・地域課題の基礎研究を行うとともに、これまでの受業成果を生かしながら受講生らが志向する新たなビジネスモデルのプランニング段階から実施し、最終的には1つの成果品(編集物や試作物等)をプロデュースするまでの研究実践型教育を行います。具体的には、京都市内における産業構造を調査し、学生ならではの視点に沿った地場産業の組織・個人と関わりながらその価値やブランド創造の検証・提案を行う予定です。こうした活動を通じて、ビジネスの裏側を体験的に知るのみならず、地域価値創造モデル構築を目指します。
平成26年度スケジュール(予定)
4月 京都の産業文化資源に関する基礎知識の習得
5月 プロジェクトマネジメントと基本計画の策定
6月 個別産業文化資源の研究およびフィールドワーク(生産現場・小売現場・生産者等調査)
7月 資源応用型新規ビジネスモデルの検討と提案資料等(試作含む)の作成
8月 プロジェクト研究成果のまとめ(記録の作成)
9月~12月 プロジェクトの事後処理およびプログラムの評価・検証
1月~3月 プロジェクト成果の広報・認知
実施日時:2014年6月29日(日)9時30分~14時00分
実施場所:島原角屋・京の食文化ミュージアム
参加人数:13名
内容:
食の文化環境に関する知識を深めるため、京都島原地域における唯一のお茶屋遺構であり、国の重要文化財に指定(1952年)されている島原角屋と丹波橋にある京の食文化ミュージアムあじわい館で見学を行いました。
島原角屋では、館長が角屋もてなしの文化美術館と特別展示室を説明してくださいました。うつわを季節によって、食空間をお客様によって変えることについてなど、おもてなしについて学びました。京の食文化ミュージアムでは、水産関係の話を中心に食物を出すこと、下地文化を学ぶことができました。
実施日時:2014年7月1日(火)14時45分~16時15分
2014年7月15日(火)14時45分~16時15分
実施場所:京都橘大学 調理室
参加人数:17名
内容:
7月1日(火)
・和食についての説明
和食の特徴、味覚について、食材や調味料について、和食と季節・年中行事について
・出汁について
出汁の材料、種類、出汁の取り方について
・和食と盛りつけ・デザインについて
7月15日(火)
・前回のおさらい
・出汁を使った料理について
出汁のうま味を生かした料理の実習
「和食」に対して持っていたイメージ(料理するのが難しい、面倒くさい、時間がかかる等)がなくなり、和食の良さを発見する機会となりました。また、盛り付け・デザインといった食を目で見て楽しむことについての気づきもあったようです。
和食の魅力を実践的に感じた最後に、京都にある魅力的な和食文化を探求することを行った。グループごとに和食を提供している店舗を調査し、候補事例の中から調査対象を選定し、ヒアリング調査を行うことを実施し、最終的に全体への報告をして、本プロジェクトを終了した。