平成25年度事業:1.京都「おもてなしの心」キャリア開発特別研修セミナー―観光ガイド研修を通したコミニュケーション実践講座―
平成25年度事業:2.社会人基礎力養成をめざした次世代型ツーリズム教育研究会の開催
観光関連ビジネス以外も視野に入れたキャリア開発を学生に促すために「歩いて楽しいまち京都観光プログラム」を平成24年度から引き続き実施します。具体的には、(A)京都「おもてなしの心」キャリア開発特別研修セミナー―観光ガイド研修を通したコミュニケーション実践講座―、および(B)社会人基礎力養成をめざした次世代型ツーリズム教育研究会の開催、という2つのアプローチで行っています。
【京都「おもてなしの心」キャリア開発特別研修セミナー】
旅行会社による職能訓練を通して、本学学生が京都観光ガイドのわざと心を学び、社会人基礎力に不可欠なコミュニケーション能力の養成を行います。
【社会人基礎力養成をめざした次世代型観光教育研究会の開催】
②地域連携をめざした学部・大学院における観光学教育について、各地の先進的取り組みを議論し、社会人基礎力の養成と地域社会からの要望に対応する教育方法を検討する。
地域連携をめざした学部・大学院における観光学教育について、各地の先進的取り組みを議論し、あわせて学生同士の議論も含めて、社会人基礎力の養成と地域社会からの要望に対応する教育方法を検討していきます。特に若者に人気の次世代型ツーリズムであるコンテンツ・ツーリズムに焦点を絞ることで、学部1・2回生、3・4回生、大学院生の各段階における教育方法の改善を昨年度に引き続き図っていきます。全国各地の実情をふまえて、教育担当者と交流を継続することは、関連学会でも少ない試みといえます。
日 時:2013年6月20日(木) 9:00~12:15
場 所:京都橘大学明優館101教室
講師:株式会社らくたび 若村 亮氏
(1)あいさつ・自己紹介・会社説明・プログラム説明
自身の経歴や会社の事業説明等を行いながら、本講座の「自分の考えることを伝える」という目的を説明。
(2)グループワーク(自己紹介)
6人~7人のグループ、計6グループに分かれて自由に自己紹介を行った。
(3)自己紹介を含めた人に伝わるためのポイント説明
学生の自己紹介の姿から見られた良くない点に触れながら、ポイントを説明。①人の目を見て話をする、②相手の知りたいと思うことを内容に盛り込む、③事実だけでなく思いや感動を伝えるの3つである。その後、資料1に沿って説明。
(4)グループワーク(自己紹介2)
約5分間の準備時間を取り、注意点を踏まえて、再度、自己紹介を実施。
(5)グループワーク(ガイドについてのシート記入)
人に伝える話し方という前半の授業についてまとめを行い、「良いガイド」「悪いガイド」について話すグループワークを実施。「悪いガイド」についてはどうすれば「良いガイド」になるのかという具体的な改善策についても案を出し合った。
(6)グループワークの発表
グループワークで記入したシートの内容を発表。資料2に沿って、ポイント説明。発表の持ち時間は3分で、それぞれのグループで出た内容を話した。
(7)まとめ
「伝える」から「伝わる」ということについてのまとめを行い、秋に実施される観光ガイドについて、説明がなされた。
(8)反省会・授業アンケートについて
グループ発表の反省点をグループごとで意見をまとめた。また、本授業のアンケートの説明がなされた。
講師からのアドバイスを受けてから、学生の声の大きさや表情、身振り手振り、そして話の内容などが劇的に変化し、学生にとってとても貴重な時間となったようである。
実施日時:2013年
10月28日(木) 13:00~16:30
11月13日(水) 13:00~16:00
※各日程、参加者10名~15名
場所:東山・八坂神社周辺
講師:株式会社らくたび 若村 亮氏
ガイドコース:地下鉄東山駅→青蓮院→知恩院→円山公園→八坂神社→高台寺
6月に実施した京都「おもてなしの心」キャリア開発特別セミナーの実践編として、観光ガイド実習を実施しました。事前に担当箇所を1人2カ所決め、それぞれ本や資料などを参考にガイド内容を作成しました。
各観光スポットで、5名~7名の学生が1人ずつ、他の参加者の前で発表していき、発表後、講師からガイド内容が重要ではなく、「伝えること、相手に伝わったかどうか」ということに重点が置かタ内容のアドバイスをいただきました。
どの学生も、1回目は緊張して、早口になったり、声が小さかったりなど、なかなかうまくガイドができていませんでしたが、他の学生のガイドを見て、また講師のアドバイスをよく聞くことで、2回目は人に伝える工夫を自分なりにやってみたり、声の大きさや早さ、目配り等にも気をつけて行っており、見違えるほどよいガイドをしていました。
実習を受けて、学生から「人の目を見て話すことを意識していきたい」や「表現していかないと伝わらないし、面白いと思ってもらえないというのがわかった」、「相手が知らないということを前提に話す必要があるとわかった」、「自分にとってわかりやすい話し方と人にとってわかりやすい話し方が違うということがわかった」などの感想が得られました。
日 時:2014年2月26日(水) 16:20~21:00
場 所:コンソーシアム京都
地域連携をめざした学部における観光学教育について、学生同士の議論を中心に、社会人基礎力の養成と地域社会からの要望に対応する教育方法を検討しました。
第1部
現実の就職活動が進行するなかで、学生同士のグループワークを通した相互交流と情報交換、企業側から求められる社会人基礎力に関する議論、コミュニケーション能力に関するワークショップを実施しました。
第1部(16時20分〜17時50分)は奈良県立大学地域創造学部の新3回生と京都橘大学新3回生に対する就職活動中の新4回生の報告と参加者によるグループワーク(10人)を実施し、時事ニュースを生かした共通の議論の舞台づくりとグループディスカッションの進め方を検討しました。
第2部
第2部(18時10分から21時)は、30名を5グループに分けてグループディスカッションの練習を行い、4グループの議論の実践と1グループの評価報告を実施しました。その後、ホテル業への就職活動と不動産開発業の就職活動の比較を行い、観光業界における社会人基礎力について議論しました。