本学ではアクティブ・ラーニングの教育プログラムを開発し、大学教育課程に組み込むための取り組みを行っています。本年度より、本学政策学部ではPBL(Problem-based Learning)科目のひとつとして「政策実践・探究演習ⅠA」を開講しました。この演習では、①具体的な政策プロジェクトに参画する能動的な学びを通じて、主体的な学習者になること、②現場体験を通じて社会的課題を発見する感性を育み、真理を探求する力を養成すること、③公共性を深く理解し、高い市民性をみにつけることを目標とします。
①福知山プロジェクト「市民の声を聞き、市民の声を形にする!福知山市政策マーケティング手法の開発と骨太の地域づくり参画プログラム」
② 守山プロジェクト「話し合いがまちを変える!守山市市民参加と協働による骨太の地域づくり参画プログラム」
③深草小学校プロジェクト 「学校連携による地域学習について考える~深草小学校の総合的な学習の時間のカリキュラム開発プログラム」
④伏見ふれあいプラザプロジェクト「地域イベントと地域コミュニティについて考える~伏見ふれあいプラザ企画・運営プロジェクト」
⑤伏見区投票率向上プロジェクト「伏見でセンキョを考えよう・伝えよう・盛り上げよう!」
⑥洲本プロジェクト「グリーン&グリーン・ツーリズムの構築による洲本市の地域再生」
⑦京丹後プロジェクト「京丹後市五十河地区における複線型地域再生」
本演習は7つの個別プロジェクトから構成されます。全プロジェクト・グループを対象とする全体講義と、個別プロジェクト活動から授業は構成され、学生は主体的にプロジェクトへ参画することが求められます。成果レポートや成果報告会を通じてプロジェクトの成果を地域へ還元するのはもちろん、学びの過程を編集した学習ポートフォリオや学習レポートの作成を通じて学生自らが成長の軌跡を内省することが本演習の狙いです。
本科目は通年科目として設置され、後半となる第2学期最初の授業が10月22日にありました。この日は最終報告会に向けた学習スケジュールを確認した後、「伏見区投票率向上プロジェクト」の一環として、演習の受講生を対象とするワークショップが開催されました。ワークショップでは受講生がグループ単位で分かれ、「日本における義務投票制導入の是非」や「若者の政治に対する関心が低いのは本当か」といったテーマをグループごとに話し合いました。各グループに置かれたファシリテーターを中心に、活発な議論が展開されました。
本演習では、来年1月の最終報告会に向けて、引き続きプロジェクト活動が行われる予定です。
日時: 2015年1月14日(水) 15:00-18:15
場所: 深草キャンパス 22号館203教室
龍谷大学では、政策学部のPBL科目である「政策実践探究演習」でプロジェクトを進めている。本講義は、最終全体講義として、6プロジェクトの成果報告を学生がプレゼンテーションした。会場には、プロジェクトに関わった連携団体や龍谷大学付属平安高校の学生、来年度受講希望の学生が参加し、熱心に報告を聞いていた。
第2部では、各プロジェクト間で質疑応答が組まれ、来年度にプロジェクトを引き継いでいくために、プロジェクトを推進する上での問題点や課題の整理がなされた。その後、連携団体から講評がなされ、只友教授から総括がなされた。
各プロジェクトについては、今年度も様々な活動や企画が運営されている。特に、来年度受講希望者には、各プロジェクトにスタディーツアーが組まれており、実際にプロジェクトが行われている地域を訪ね、地域住民やプロジェクトの関連団体と交流し、プロジェクトを引き継いでいくプログラムが1月末から3月にかけて実施される予定です(詳細は龍谷大学政策学部教務課)。
龍谷大学政策学部設置科目「政策実践・探究演習」では、学生は政策プロジェクトへの参画を通じた政策実践と政策探究に、主体的かつ継続的に携わってきました。今回実施するスタディツアーは、これまでプロジェクトに携わってきた学生が、来年度の受講を希望する学生に対してプロジェクトの概要を説明することを目的としています。実際にプロジェクトが行われている地域を訪ね、地域住民との交流会やイベントに参加することで、プロジェクトがどのような取組みを進めているのかを知ってもらうことがその趣旨です。今回、京丹後プロジェクトによるスタディツアーが2015年1月31日に実施され、来年度の受講を希望して本学政策学部の学生2名が参加しました。
08:30 出発(本学集合)
11:30 季楽里に到着
11:45 餅つき体験、ピザ作り体験
13:00 食事
14:00 季楽里(宿泊地)、明田区の説明
14:30 民家苑、NPO取組み説明
15:00 小町公園、歌仙の見学、五十河地区の説明
16:00 現地を出発
19:00 到着(本学解散)
「田舎体験工房 季楽里(きらり)」は、京都府京丹後市大宮町明田に位置し、五十河地区の豊富な地域資源を活かして活性化を図ることを目的として、特定非営利活動法人「グリーンライフ丹後」によって運営されています。
活動の冒頭に、本プロジェクトに関与している各担当者の紹介が行われました。本プロジェクトは、本学政策学部学生が中心となってプロジェクトを運営し、「グリーンライフ丹後」のスタッフ、京丹後市役所職員、一般社団法人京都府北部地域・大学連携機構スタッフ、本学政策学部教員、本学地域協働総合センターRA等が学生の活動を支える体制になっています。
季楽里での活動として、昼食を兼ねた餅つき体験が行われました。スタッフの指導のもと、蒸した餅米を杵と臼を用いて学生は交互についていきました。つきたてのお餅を、きなこやぜんざい、大根おろし、黒蜜など、学生は各自の好みの味で食しました。
また、春に摘んだヨモギを用いて、草餅もつくりました。スタッフが慣れた手付きで餡を包んで丸めていく作業を、学生は食い入るように見つめながら覚えていきます。
季楽里にはピザ窯も設置されているため、好みのピザを作る体験も行われました。学生は生地をこねて平らにのばすところから、具材の盛りつけ、窯焼き、カッティングに至る各工程を協力しながら進めていきました。
季楽里での活動後は、「グリーンライフ丹後」が管理する民家苑を見学しました。この民家苑は約300年前のものであり、京都府内の各地から移築して建てられています。民家苑は、地域コミュニティの活動の場としても用いられています。スタッフからは、建物の概略やコミュニティ活動について説明がなされました。
五十河地区は、平安時代初期の女流歌人である「小野小町」ゆかりの地と言われており、小町公園は小野小町に関する展示室やイベント広場などを擁する施設として整備されています。写真は、小町公園を管理するスタッフから施設の概要について説明を受けている様子です。
また、小町公園の敷地内には「そば処 歌仙」が建てられています。現在は営業を終了しており、今後の活用方法を検討する委員会が立ち上げられています。コミュニティの場としての活用などが検討されており、学生のように若者の自由なアイデアを反映させてほしいとの要望があります。歌仙の今後の活用方法の検討とその運営は、引き続きプロジェクトの重要な位置を占め、プロジェクトが単年度ではなく複数年度にわたって継続的に営まれる必要性を象徴しています。
参加した学生からは高い満足度を得られた様子を伺うことができ、本スタディツアーは成功裏に終了しました。
スタディーツアーは、龍谷大学政策学部「政策実践・探究演習」のPBL受講生や来年度受講予定者が、演習で取り組まれている各プロジェクトについて、現場の地域を訪ね、地域住民との交流やイベントへの参加を通じ、プロジェクトを理解・共有することを目的としている。福知山プロジェクトでは、主に政策マーケティング事業に取り組んでおり、学生6名が参加した。
2月16日(月)
8:20 JR京都駅正面改札口 集合
10:00 JR福知山駅周辺まちあるき
12:30 昼食・休憩
13:00 プロジェクトふりかえり研修会(福知山市民交流プラザ)
17:00 福知山市民交流プラザ 出発
18:00 三和荘 到着・夕食
19:00 みわまちづくり会議学習会
21:00 自由時間
2月17日(火)
9:00 三和荘 出発
9:30 みわまちづくり会議 意見交換会(福知山市役所 三和支所)
12:00 福知山市役所 三和支所 出発
12:30 JR福知山駅 解散
福知山駅周辺は、2時間程度のまちあるきでも、福知山の歴史や文化を学ぶことができる。学生たちは、初めに、JR福知山駅から徒歩で駅正面通り商店街、アオイ通り三丁目商店街、広小路商店街を通った。八百屋や酒屋、薬局など昔ながらの店舗が並び、中には飲食店やスナックが並んでいた。かつて、栄えていた商店街は、時代の流れとともに移り変わっている。駅正面通り商店街では、二八水害(昭和28年)による浸水深が、電柱の青いラベルで表示されていた。当時を知る商店街の方は、「駅前商店街は、昨年、一昨年の水害の被害が比較的小さかったが、市内全体では大きな被害だった。昭和28年は、2階まで浸水している。地域の人は家財を2階に上げるなど浸水対策をしている。若い人が福知山に興味を持ってもらえることは嬉しい。」とのお話を伺った。
学生たちは、商店街を通り、御霊公園・御霊神社を訪ねた。御霊公園では、グラウンドゴルフを楽しむシニアの方々にお声かけいただいた。御霊公園や広小路商店街には、福知山伝統文化である福知山音頭の銅像が飾られており、夏祭りの中心となっている。宇賀御霊大神と明智光秀を御祭神として祀る御霊神社では、境内に堤防が御神体となっている「堤防神社」があり、福知山の歴史が明智光秀や水害の歴史であることを感じさせた。
御霊神社参拝後、学生たちは、まちのば(MACHINOVA)を訪問した。まちのば2階の「古本と珈琲 モジカ」では、文学、哲学、小説など様々なジャンルの本が並び、ジャズが流れる落ち着いた空間であった。3階屋上ガーデンでは、福知山城や由良川と音無瀬橋を一望でき、小鳥のさえずりと陽だまりの中、活動の拠点づくりを考えた。まちのばの管理人は、「福知山市内だけでなく、京都市内や大阪からの訪問いただいている。福知山駅からは距離が少しあるものの、活動拠点や交流の場として、ますます活用していただきたい。」とお話しいただいた。
学生たちは、まちのばから広小路商店を通り、由良川を目指した。由良川河川敷では、川幅の大きさに驚くとともに、この川が溢れるのかと水害の脅威を感じた。さらに歩いた先にある「ゆらのガーデン」は、昨年2014年の水害を受け休業している。今年の営業再開に向けて、復旧作業が進められていた。
はじめに、PBL受講生から福知山プロジェクトの取り組みについて、1年間の活動内容を中心に報告がなされた。その後、芦田氏(福知山市)から、福知山市の政策マーケティングの取り組みについて、100人ミーティングやアイディア買い取り事業を中心に報告がなされた。福知山市は、本事業により理論的に市民討議会の位置づけを明確にし、100人ミーティングとして実施することができた。様々な年齢層が一定のルールに基づき、話し合いをすること自体を仕組化していきたいと抱負が出された。今後の課題は、話し合いにより多様な意見が出たが、政策に反映するのは福知山市の政策形成能力に懸かると指摘された。
はじめに、芦田氏からまちあるきを実施した場所を中心に、福知山の歴史や名所をお話しいただいた。その後、FM丹波の番組収録があった。RJ NOTO氏(FM丹波)は、学生、芦田氏に、福知山市スタディーツアーの概要や、午前中のまちあるきの感想などを個々にインタビューを行った。放送は、2月17日(火)12時頃の予定で、福知山駅前商店街付近やインターネットで聴収が可能である。
ファシリテーターの足立氏が参加し、話し合いが行われた。はじめに、「福知山のまちづくりに女性が関わるには」というテーマが出され、学生がファシリテーターや書記の役割を決めて話し合いを行った。話し合いでは、「まちづくりとは何か」、「関わるべきか」、「実態はどうか」などの枠組みを構築し、それぞれ意見が出された。その後、足立氏が入り、全体の振り返りがなされた。今回のテーマでは、①男性と女性が持つ価値観をいかに埋めていくかが女性の関わりにおいて重要な点であること、②話し合いの場では参加者の意見を尊重し、話してスッキリすることが大切であることが確認された。
はじめに、芦田氏から、第3回市民懇談会の話し合いの内容が共有された。その後、芦田氏から学生に向けて、1年間の福知山市プロジェクトやまちあるきを通じて学んだ経験から、ワークシートに「まちづくりのなかで大切にしていきたいこと、ふくちやまで育んでいきたいこと」を1~3個記入し、理由をそれぞれ出した。意見では、①地元で生活できるための働く場、②多様な主体の関わり、③地元への誇り、④壁のない人々の交流、⑤まちに"あるもの(自然、歴史、文化、人など)"を受け継ぐこと、⑥防災、⑦良くしようという姿勢、⑧子どもを軸にした人々のつながり等が出された。
芦田氏から、翌日の意見交換会に向けて、平成26年8月29日の住民説明会資料に基づき、みわまちづくり会議の成り立ち背景、コンセプト、運営体制、事業内容について紹介、事前の意見交換がなされた。
みわまちづくり会議との意見交換会に参加した。はじめに、大槻会長より挨拶がなされ、みわまちづくり会議の発足経緯を紹介し、自由闊達な意見を求めた。次に、樋口氏から川合地区について、65歳以上の方が50%を超える地域であり、小学校が閉校し、若い人が減っている現状が紹介された。また、後藤氏からは、菟原地区が65歳以上の方が45%を超え、福知山中心地へ買い物バスを年2回運行していることや、高齢による高所の墓に通じる参道の整備の要望が挙がっていることが紹介された。続いて、住民主体の協議会運営について、実施当初は、三和支所の人員削減や65歳以上の天下り先といった懸念事項により反対していた住民があったという。住民主体では、リーダーが1人ではなく、5人いなければ長続きしないため、いかに次代のリーダーを育んでいくかが課題となっているとお話があった。
学生からは、地域のイベントを準備から手伝ってもらう参加型し一人一人の主体性を創出することや、地域住民の意見を引き出すには女子学生が良いこと、女性の参加を促すことなどの意見が出された。また、只友教授からは、三和地域協議会の部会名称が結果と目的を混同しやすいことを指摘した。
最後に、みわまちづくり会議三役から、若い方や地域外の方の意見を今後も聞きたいこと、単なるアイディア出しではなく視点の違いから新しい価値観の創出につなげていきたいとお話があった。
スタディツアーは、龍谷大学政策学部「政策実践・探究演習」のPBL受講生や来年度受講予定者が、演習で取り組まれている各プロジェクトについて、現場の地域を訪ね、地域住民との交流やイベントへの参加を通じ、プロジェクトを理解・共有することを目的としている。守山プロジェクトでは、2月15日(日)「守山まるごと活性化プラン」において、地域づくりに取り組む自治会や学区を視察した。
10:00 守山市駅前総合案内所(集合)
10:45 吉身東町自治会館 集会場
13:00 常楽寺釈迦堂 到着(昼食・休憩)
13:45 玉津学区の取り組みと諏訪家屋敷の訪問
15:00 ふりかえりワークショップ(常楽寺釈迦堂)
16:00 常楽寺釈迦堂 出発
17:00 守山市駅前総合案内所(解散)
はじめに、自己紹介の後、小西氏から「守山まるごと活性化プラン」の取り組みが報告された。「守山まるごと活性化プラン」は、自然、歴史、生活、人といった地域のたからもの(地域資源)をすべて活性化することを目的に、学区別会議(学区長、自治会長、各自治会住民)のワークショップを通じて提案されたプロジェクトに取り組む事業である。ワークショップでは、地域住民が地域をよくしていこうという共通の思いを持てるかが不安であったが、実際には住民同士が意見を吸い上げようと努力する姿勢があったという。また、吉身東町自治会では、ホタルと川遊びの事業を行い、人と自然、人と人の関係づくりができるものになり、活動の意義を実感したという。各自治会で話し合われたプロジェクトは、プロジェクトマップという形でまとめられ、各自治会15件から20件のプロジェクトが立ち上がっている。
次に、下田氏から、吉身東町自治会の「親子でゲンジボタル鑑賞の夕べ」の紹介がなされ、ホタルが生息している吉身川、伊勢戸川、宮城川の自然環境に誇りを持ち、自然を大切にすることを、将来を担う子どもたちに伝えていきたいとお話があった。プログラムは、ホタルを見に行く前に事前学習(紙芝居、OXゲーム)を通じて親子で学び、ホタル観察当日は、民家の近くで騒がしくならないために、声を出さないなどのルールを共有した。子どもの参加には、子供会や地元小学校の協力が必要であり、親子連れだけでなく、地元の吉身小学校の学校教員(校長、教頭など)も参加しているという。
また、宮城川の川遊びプロジェクトは、2014年で5回目を迎える事業である。事業のきっかけは、地元の子ども会の取り組みが映画鑑賞であったことを知ったことである。下田氏は、子どもは外で遊ぶことを通じて、子どもや親子の関係をつくることが大切であるとの考えから、川遊びを仕掛けた。1年目は、自治会中心でスタートさせ、2年目から徐々に子ども会の役員を巻き込み、3年目以降は、老人クラブが鮎つかみを教え、地域ボランティアが社会参加を促すといった地元の多様な主体が協働したプロジェクトに発展している。また、プロジェクトは、参加者が作り上げるイベント(参加者が自らの持ち場を作って担当する)に年々変わってきており、現在では400人近いイベントとなっている。
これらの取り組みは、地域内でうまく引き継がれている。事業は、自治会と子ども会の共同開催であり、それぞれ初めて役員に就任した方は1年目に見ることによって事業を理解し、2年目に主体的に動いている。また、引き継ぎ書はしっかり作成されるが、役員交代時にすぐ事業の予定日を共有するなど、開催熱意や意欲もしっかり引き継がれていた。次回、2015年7月19日に川遊びが開催される。
午後からは、玉津学区に移動し、守山まるごと活性化プランの取り組みを伺った。はじめに、谷口氏から玉津学区の課題について報告があった。玉津学区では、人口減少、コミュニティの希薄化、担い手不足、地域産業の衰退といった課題があり、まるごと活性化プランにこれらの課題を解決するプロジェクトを提案した。プロジェクトでは、守山市指定文化財の諏訪家屋敷を拠点として地域住民の憩いの場作り、地元野菜の直売、赤野井湾の再生が紹介された。
その後、参加者は、諏訪家屋敷に入った。諏訪家屋敷は、1340年に諏訪円忠が足利尊氏に従い、信州から守山に地頭職赴任したことに始まる。江戸時代には、小津郷の大庄屋となっている。諏訪家屋敷は、2014年に守山市に寄付され、大庄屋諏訪家屋敷の特別公開と諏訪屋敷まつりが同時に開催されている。諏訪家屋敷の特別公開では、書院、庭園(枯山水式庭園、池泉回遊式庭園)、茶室と主屋の一部を見ることができる。また、合わせて地元住民による小菊盆栽展、詩吟、大正琴の演奏会が開催されている。さらに、食の地産地消プロジェクトとして、玉津の名産品を販売(黒豆の煮物、ぜいたく煮、ういろ、饅頭など)、諏訪鍋の試食ができる。
諏訪家屋敷の訪問後、釈迦堂に戻り、スタディーツアーのふりかえりを2つのグループに分かれ、話し合いが行われた。PBL受講生は、ファシリテーターを行い、ポストイットを活用しながら、ツアー参加者一人一人の気づきやアイディアを共有しまとめた。なお、ふりかえり内容は、下記の通りである。
① 現地を見たり、聞いたりしてまちづくりに関して大切だと感じたことや響いたことなどについて意見をまとめる。
② まちづくりに関して大切なポイントをまとめる。(3つ程度)
③ 自分たちが今後できそうなこと、学ぶべきこと、習得するべきことについて考える。
話し合い後、各グループでふりかえり内容をプレゼン発表した。発表では、地域住民の主体性や交流を促す仕組み作りに焦点が当てられた発表がなされた。また、只友教授より、守山市は都市部と農村部が併存し、日本の縮図のような人口動態が生まれていること、玉津学区の文化水準が高いこと、定住の魅力づくりに関連して山村経済依存労働者が生活できる仕組み作りの課題について、講評がなされた。