英国の「拡大学校(Extended School)」政策に見られるように、学校を核とした教育改革・地域改革の動きが昨今注目を浴びつつあります。実際我が国においても、学校支援地域本部事業等の地域の教育力を活かした教育改革の取り組みや、学校を利用した地域の課題・ニーズに対応する取り組みが行われているところです。しかしながら、それらの取り組みは現状において、各教員や地域住民の個人的な努力によって維持されている部分が多く、組織的な運営になっているとは言い難いのも事実です。そこで本プロジェクトでは、地域教育支援専門職の制度を構築することにより、学校と地域の連携を組織的・継続的なものとして、地域の教育を一層充実・発展させることを目指しています。
平成24年度は、基礎的な調査・研究として、①学校と地域の連携に関する研究論文、事例報告の収集・整理、②京都府北部・中部地域の小・中学校宛質問紙調査、③京都府南部地域における聞き取り調査・ワークショップ、④英国(イングランド)における事例調査を実施しました。
京都府南部地域(野殿童仙房地区) におけるワークショップの様子 |
英国・ロンドン大学における 聞き取り調査 |