本学では、中山間地域における地域活性化をテーマに、本学が地域連携協定を結ぶ南丹市美山町において課題解決型学習(Project-based Learning=PBL)プログラムを実施します。そこでは、学生が、地域という現場に出かけていき、社会の現実に触れ、地域の人々とともに地域の課題を解決していくことが目指されます。そうすることで、学生の知的能力の涵養と地域貢献を共に達成することが出来ると考えるからです。本学では、こうした新たな教育プログラムの開発・発展と運用を持続的に行っていきます。 本年度は、このPBLプログラムの一環として、学生が、美山地域でのPBL型インターンシップに取り組み、昨年度とはコンセプトの異なる新たなツアー・プログラム(ヘルス・ツアー等)の構築を目指します。特に、学生自身が、昨年度とは異なる切り口で美山町の地域資源を調査・検討し、ツアーの企画を立てることで、地域としても地域資源のオルタナティヴな活用法を模索できると共に、PBLプログラムとしても新たな教育メニューを開発することが可能になります。 もちろん、こうしたプログラムを開発・運営に当たり、本学と南丹市美山町との連携協定を基に積み上げてきた10年にわたる信頼関係の維持・発展には、継続的な努力が払われます。ただ同時に、美山町の新たな動きも視野に収め、PBLプログラムを契機として、より意義のある関係性の構築も模索されることになります。